小麦除去食、グルテン・フリー・ダイエット(GFCF)について





  •  GFCF (Gluten Free, Casein Free) ダイエットグルテンフリーカ ゼインフリーというのは、小麦に入っているタンパク質(グルテン)と牛乳に入っているタンパク質(カゼイン)を一切使わない食事を続けることです。ここで 言うダイ エットとは、痩せるということではなく、食事の仕方の改善ということ(食事療法)を言います。簡単に言えば、小麦を使った食材(パン、パン粉、うどんなど)と乳製品 (牛乳、チーズ、バター等)を一切使わない食事ということになります。
  •  パン、うどん、パスタなど、全然食べない生活って想像できますか?最近ほとんどの食品に小麦や乳製品は含まれており、それを避けるのは結構難しいです。偏食の多い子どもは、すでに食べられる物の種類が非常に少ないのに、さらにそれを狭めてしまうことになります。はっきり言って、簡単にはできない食事療法です。





 自閉症児を持つ有名人の書いた本で紹介されたよ うに、アメリカではかなり広まっています。人によっては小麦の中のタンパク質のアレルギーである場合や、小麦や乳製品のタンパク質の消化が難しい人がいると言うことは最近わかってきており、食事を変えただけで健康状態が向上する場合もあるでしょう。ただし、自閉スペクトラム症との直接の関連が完全には証明されていません。「自閉スペクトラム症」を治すと言う方向性では、科学的な証明が出るま で、私からは推薦出来ません。「健康の改善に必要だから」と言う意味では、医師に相談されて行うと良いでしょう。

 繰り返しになりますが、食事療法をする場合は、医師などの専門家の指示に従ってください。また最近は食事療法に関する本もたくさん出ているので参考にすると良いでしょう。小麦を減らすだけで良いのか、完全になくす必要があるのか、医師に相談もせずにご家族であまり科学的でない判断をされている場合もあり、それでは効果が期待できないどころか、体調を乱すことにもなりかねません。最近アレルギーで小麦を抜かれている方も増えていますから、本気でこの食事療法をするなら、外食メニューの原材料名は、ウェブサイトを見たり、会社に問い合わせたりして勉強しましょう。

​ またこの食事療法をすることで、かなり食事の幅を狭めることになるかもしれません。栄養士さんなどへの相談も必要かもしれません。特に発達に遅れがある子ども、は自分の口で何か調子が悪いとは言えないことが多いので、この食事療法に関わらず、体調の管理には注意が必要だと思われます。