強化とは何か?





 ある環境で行動が起こり、その後に変化が起こるとします。その行動が将来似たような環境でもっと起こるようになれば、強化が起こったと言います。

 例えば、のどが乾いて冷蔵庫を開けると、冷たいジュースが待っていたとします。また次にのどが乾いた時には、冷蔵庫のドアを頻繁に開けるようになったとします。この例では、ある行動とは「ドアを開ける事」、何か変化したことは「冷たいジュースが見られたこと」、似たような環境とは「のどが乾いていて、冷蔵庫の側にいた時」ということになります。









強化子(好子)とは?

「何か変化があったこと」とは、常識的には行動をする人にとって「何か良いこと」です。しかし、行動分析的には、特に良さそうに見える必要はありません。一見良くなさそうなことでも、行動が将来増えさえすれば、それは強化が起こったと言うことになります。この変化を強化子(好子)と言います。強化子は人によって違いますし、時代によっても違うでしょう。

 「強化子を使ったけれど、行動が増えなかった。」と言う意見を時々聞きますが、それは間違いです。強化子は行動の労力に比例して強さを変えなければいけません。例えば、100円を見つけたら、拾いますか?100円玉は、大抵の人には、拾うという行動を強化できます。しかし、「車を洗ったら、100円あげるよ」と言われて、車を洗いますか?100円ではその行動は強化できないのです。「強化子を使っても行動が増えなかった」と言うは、実は、「それだけ強い強化子を見つけられなかったから強化が起こらなかった」と言うことです。