ひまわりABA教室、なごや自閉症治療教育相談室においては、ABAにおいて特別な教育とトレーニングを受けた専門家が監督(スーパーバイズ)して、質の高いABAの療育を提供します。
では専門家の提供するABAと、そうでないABAとは、何が違うのでしょうか?ABA(応用行動分析学)には、世の中の様々な問題を解決する技術が詰まっています。その技術自体はは基本的に専門家ではない方にも利用可能です。ただし、専門家による監督のない場合には、専門家では起こらない失敗につまずいてしまったり、間違った利用方法により逆効果になってしまうことも出てくることになります。小さなお子様の療育・教育を任される場合は、間違った利用による効果に取り返しがつきませんから、特に責任が重いです。このため先進国ではABAの利用の質を保つために認定資格があり、ABA療育の質を保つための監督責任を負える人物が、BCBA、BCBA-D(博士号レベル)と呼ばれるものです。BCaBAやRBTという資格もありますが、ケースの監督責任を負う事はできないので注意をしてください。ひまわりABA教室は、BCBA-Dによるスーパーバイズを直接得ることができる、日本では数少ない事業所です。
例えば、「ABAを行っている」=「カリキュラムのシート色を塗り潰す」ことが目標となってしまっていませんか?教えたことが実際に子どもにとって使えるようになっていることを確認する作業はABAで最も大切な部分であり、それが忘れられてしまうことで、療育の結果としては大きな違い出ます。ただし、療育の場面を実際に見学しても、こういった重要なミスには専門家でない限り、気づく事が難しいのです。保護者が中々気付けないABAの基本を守った療育を受けるには、セラピストのみならず監督者(スーパーバイザー)の受けたトレーニングを確認する事が大切です。ちなみにBCBAになるには少なくとも大学院レベルの授業をしっかりと受けた上で、1年以上の現場でのトレーニングが必要です。数日間の研修を受けただけの方は、ABAの専門家とは呼べないのです。
アメリカから帰国して2013年に開業してから、応援してくださる方たちとも長いおつきあいになってきました。2歳直前から療育を始めた子どもも、もうすぐ5年生になろうとしています。大きく成長した姿に、療育に関わる者として長期的な結果の喜び感じられるまでになりました。今後も皆様のご期待に添えますよう研鑽いたしますので、よろしくお願いします。 2022年3月 竹島浩司, Ph.D., BCBA-D