小学生支援コンサルテーション





毎月セラピストが授業を行い、保護者にコンサルテーションをします。

 保護者が家庭で子どもを教えるには不安が残る、こういった場合に、セラピストが月に1回は対面で(zoomやSkypeにて、場合によっては来所にて)教え方の見本を見せ、進行度合いをチェックし、その後のコンサルテーションを提供します。

 内容は、国語や算数などを教えていますが、実は教えているのは問題解決能力、感情表現、執行機能(物事を順序立てて進めること)など、子どもが将来生きていくために必要な「非認知能力」の促進に繋がることなのです。発達に障がいがあると、「勉強はできても、問題行動が・・・」「できることはたくさんあるのに、実力が発揮できなくて・・・」「不安が高くて・・・」「情緒面で問題があり・・・」「なかなか集中できなくて・・・」と多くの悩みを抱えるご家族が多いです。ABAの博士によるプログラムで、ABAの原理に忠実ながらも、単純な勉強課題の獲得や、1つ1つのソーシャルスキルの学習だけでなく、将来生きて適応するために必要な粘り強さや、柔軟性、適応力、こういった非認知能力の獲得を目指します。具体的には

  1. 国語(具体的には読書や作文などを含みますが、低学年には読み書きの楽しさを徐々に教えていきながらも、徐々に言葉を使うことの喜びを体験し、自分の気持ちを表現することを目指します。)
  2. 算数(具体的には生活に直結する数の概念を教えまが、例えば人にものを分けたときに足らないものをどうするのか、お買い物ではどうやってお金を使うのかなど、実生活の問題解決や順序立てなどを強化を目指します。)
  3. 図工(具体的には作品の制作をしますが、手順を追って何かを成し遂げることやその喜び、そして想像力を使うことなどを練習していきます。)
  4. 生活(生活の中での学び、具体的には買い物、カレンダー、調理、予定表、性教育などを含みますが、この中でどうやって順序立てて物事をやり遂げ、問題を解決し、人とのやり取りを楽しむのか、そういった適応能力の充実につなげます。)

 見た目は勉強を教えています。しかし実は、勉強そのものが目的ではありません。勉強を通して、学ぶことの楽しさ、表現し人の言うことに耳を傾けること、ステップを追って物事を達成すること、自身の感情を表現すること、問題を解決すること、などを学びます。 文科省の指導要領にある「生きる力」につながることです。一生懸命教えることよりも、保護者と一緒にやり取りを楽しめる(学びの喜びを知る)ことを、徐々に体験させていきます。  


教育場所:ご家庭(場合によっては来所)

月謝:BCBA以外のセラピストの場合1万8千円

BCBA-Dをご指名の場合は3万円となります。

 毎月のセラピストとのコンサルテーションと授業は、主にzoomやskypeなどのインターネット通信を使って行います。生徒が机に座って画面を見られるのかご心配な保護者も多いですが、実はインターネット通信に向いている生徒が(想像よりも)多いです。科学的には「ビデオモデリング」と言って、実際に目の前で見本を見せるよりも画面に映された見本の方を模倣しやすいことがわかっています。あくまで本人の自由意志で、着席と参加の時間を増やしていくことができます。本人に合わせながら、ステップを追って徐々に積み上げる体験が大切です。